試験までに読め!

(最終更新日:2002年2月21日)

1.まずは健康第一!

 受験において何よりも大切なのは健康です。体調が崩れてしまうと勉強を始め何も出来ません。何もする気になりません。そうなってしまうとシャレにならないので、くれぐれも気をつけましょう。帰ってきたときの手洗い・うがいはもちろん、身体を常に暖かく保つ心がけが必要です。特に風呂上がりは冷えやすいので注意。寝るときは布団をしっかりかけて寝ましょう(風邪に負けるな!も参考にしてください)。睡眠時間もしっかり取りましょう。人によって違うのですが、少なくとも6時間くらいは。合言葉は、「単語より睡眠!」。(笑)

 インフルエンザは風邪とは違います。38度以上の高熱と悪寒が特徴。私は予防接種を受けました。効果が出るまでは2週間くらいはかかるそうです。かかったと思ったら至急病院へ行きましょう。「なるべく早く治るよう」にお願いすれば、最近では初期症状なら1日で治る治療法もあるそうです。

 あと,食事なんですが,大して気を使う必要もないんじゃないかと思います。私なんか,センター試験の前日に祖母の家に泊まったときは,ホテルのディナーコースを食べてその上にコーヒーも飲んだんですが,当日は別に胃がもたれたりしているなんてことはなかったです。そりゃあ脂っこいのにも程があるので,その程度を超えたようなものは食べないほうがいいですし,腐ったものとかは論外なんですが,それ以外だったらそう気にしないでもいいというのが自分の感想ですね。逆に,「これを食べたら明日の試験が・・・」とか気に掛けすぎる方が,逆に精神的によろしくない効果を生むかもしれませんよ(笑)

2.直前期の勉強

 試験直前だからといって暗記中心の学習に切りかえるのは危険です(これは完全に私の経験則なんですが。高校受験の時に直前期は暗記ばかり、例えば英単語や歴史の用語などをしていました。そして本番になって、あまりの論述問題の多さに戸惑って、実力テストより80点以上も点数は下でした)。暗記に走ると、「カン」を失うからです。いつも通りに問題を解いておくのが一番無難で確実な方法だと私は思います。

 私が去年のこの時期にやっていたのは,大学別模試の見直しです。6回分溜まっていた模試を,1日2回分くらいずつ見直していきます。問題をさらっと眺めて,ここは出来た,ここは出来なかった・・・と赤ペンでチェックしていき,出来なかったと記憶しているところは解いてみる(一度復習したはずの模試だから解けるはず! 解けなかった問題も多かったけど(汗))のです。これって,自分の欠点を埋めることにもなるし,カンも失わないし,一石二鳥ですよね。

 最初に,暗記中心はまずいとか書きましたが,当然のことながらちょっとはやっておくべきです。今までに一番使ってきてボロボロになった単語帳,これを見直していきましょう。全部覚えちゃってるのならば,サラリと見直せばいいし,まだ覚えていない部分があったとしてもさっさと叩き込んじゃえばいいんです。ただ,あくまでもカンを失わない程度に・・・

3.持ち物とか

 持ち物として一般的に考えられるものを挙げておきます。
2次試験の受験票
当然です。試験の時間割とかも書かれているものが多いので,これは是非持っていっておきたいです。
センター試験の受験票
これが忘れがち。国公立の2次試験はセンター試験の受験票も必要です。
受験案内の冊子,募集要項
当日の案内とか,いろいろと重要な情報が書いてあります
筆記具
鉛筆、シャーペンの両方を持っていると安心します。また、消しゴムは2個以上は持っていくといいです。指定されている筆記具(例えば,定規とかコンパスとかハサミとか)があればそれも忘れずに
お金
余裕を持って!! 健康な体とお金さえあれば受験自体は可能です。受験票は再発行してくれるし,文房具とかは買えばいいけれど,お金自体がなけりゃどうしようもないですから・・・
時計
電池は大丈夫?
ハンカチ・ティッシュ
案外重要。試験中に鼻水とか出てきたときにティッシュがないと焦ります
携帯電話・PHSorテレホンカード
携帯の中には,試験会場の電話番号を登録しておくといいでしょう。携帯を持っていない人は,手帳にメモ。
使いなれた参考書
厳選しよう! 私が持っていったのは,各教科1冊ずつくらい。
防寒具
特に,自分の済んでいるところよりも寒い会場の大学を受験するときは要注意。服を持って行き過ぎたというミスもよく聞きます。また,カイロなんかも用意しておくといいかもしれません。
お守り
なんでもオッケー。自分が信用できるものならば。模試でA判定を連発した人ならばそれを持っていくのもいいだろうし,好きなアーティストのMDでもいいし,大学のロゴ入り文房具でもいいだろうし。
500mlペットボトルの飲み物
かばんに入っていると安心します。重いけど。
常備薬
必要な人は
などなど…。募集要項を見ながら自分でリストを作ってみるといいですね。

 参考書は,本当に厳選してくださいね。去年はドラムバッグ一杯に参考書を詰めてきた人とかもいたんですが,重いだけなのでやめときましょう・・・

4.試験前日

  下見は必ず済ませましょう。下見をしておくと,当日の朝はかなり落ち着いて行くことが出来ます。絶対にするべきです。いや,しろ。出来れば当日と同じ時間帯でやって、大学に到着するまでの所要時間を計りましょう(地方から上京してくる人とかは同じ時間帯でチェックするのは厳しいでしょうから,とりあえず昼とか夕方にチェックして,朝のラッシュ時はそれに数分加えればいいんです)。また、駅では時刻表をもらうのも忘れないように。その際、途中にあるコンビニの場所をチェックしておくと困った時(例えば筆記具を忘れたりした時とか)にとても役に立ちます。当日何かを忘れたときは,ホテルまで取りに帰るんじゃなくて,コンビニで買うんですよ。このためにお金は持ってくるのです

 受験会場の建物がどこにあるかくらいまではチェックしておくべきだと思います。さすがに建物の中まで入ることは出来ませんが,建物の位置くらいはなんとか確認できるはずです(東大の場合は構内には入ることが出来ました)。あと,当日はどの門が開いていて,何時から入ることが出来るのか,などもチェックしておきましょう。


 ホテルに帰ったら(自宅から受験しに行く人もですが)・・・しつこいようですが,やはり健康が大事です。前日はホテルに泊まって、暖房が効いていたのはいいけどそのせいで部屋が乾燥、そのせいで喉が痛くなった、というのはよくありそうな話です。乾燥を防ぐ方法としては,バスタブに湯を張ってドアを開けておくとか,濡れタオルを部屋の中にぶら下げるとか、といった方法があります(私は電動ポットの蓋を開けたまま電源を入れておくという方法を試してみましたが,空焚きしてたっぽいので真似しちゃいけません(笑))。

 暖房の調節はどうやるのか、照明は普通か、ベッドはゆったりしているか、歯ブラシなどはちゃんとあるか、モーニングコールはあるか、などを確認しましょう。もし変なところがあったら我慢せずにフロントに言いましょう。何も遠慮することはありません。「俺は客だよ!?」とつかみかからんばかりの勢いで(笑)。あとは、食べ過ぎないことですね。ホテルで食べ過ぎて腹を壊すなんてマンガじゃないんですから。腹八分目に医者要らず,です。

 ホテルの近くにあるコンビニは必ずチェックしましょう(注意:大学の近くのコンビニは,当日の朝大混雑すること間違いありません。大学の近くではなく,ホテルの近くのコンビニをチェックです)。翌日の昼食はそこで買うのかどうかも。あとは、受験票をちゃんと持ってきているかも確認。お金も大切ですね。緊急時にはそのお金でコンビニへ駆け込んで足りない持ち物を買ったりできるし、試験の時間に遅れそうならタクシーを拾ったり出来ます。また、家には到着の連絡はしておきましょう(ってもっと最初のほうに書いておけよ)。

 前日の勉強ですが、やってどうにかなるものでもないでしょう(笑)。軽く見直すくらいでいいのではないでしょうか。あとは感傷に耽る、っていうのもいいでしょう。あぁ、明日のために今日までいろいろあったんだなぁ…と。前日くらいいいんじゃないですか?(笑)。感傷に耽ったらあとはとっとと寝ましょう。暑かったら布団の枚数とか暖房の設定とかを調節するなりして。

 おっと、寝る前に確認しておきたいことがあります。翌日の天気、持ち物、服、モーニングコールのセットくらいは確認しておくべきでしょう。もし天気が悪いのだったら出発時間を早めることは頭の片隅に置いておきましょう。

5.試験当日

 当日の朝,会場へ向かう途中でもし電車が遅れたりといったトラブルに出遭ったら、まずはメモしているはずの大学の連絡先に電話しましょう。自分一人で解決しようとしないことです。まあ、そんなことがあっても大丈夫なように余裕を持って出発するのがいいのですが…。


 さて,大学に到着した。しつこいですがやはり大切なのは健康です。集中して問題を解くにはやはりそれでしょう。席に座ったら暖房のあたり具合、効き具合と、日光の当たり方(午前は大丈夫でも午後は西日が当たるということも)、隙間風などをチェックしましょう。何かあれば試験官の人に言いましょう。善処してくれるはずです。

 試験官の指示には忠実に従いましょう。変に逆らって無効にされたらどうにもなりませんし、逆らって得することなんかありません。そうそう、黒板の字が見えにくかったら手を挙げてから訴えましょう。その他の時にも何か試験官に言うことがあれば手を挙げてからです。会場は広いですから手を挙げないと聞いてくれないですよ,おそらく。

 さて,試験開始直前・・・落ち着かないもんです。緊張もします。けど,それが当たり前なんですよ。周りの人だって,試験官だって(!)緊張してるんです。ちょっと周りを見回して見ましょう。「なんかガリ勉風のやつやなぁ」とか、「参考書がピカピカやなぁ」とか、「風邪ひいてやんの」とか・・・なんか人より自分が優れているところを発見できるでしょう。この時点で既に一歩リードです。俺が一番なんだよ!っていう勢いで。

 心拍数が上がっているのを抑えるために,私がやっていた方法を紹介します。その名も「体内時計」。時計を目の前に置いておいて,秒針が0に来た瞬間に目を閉じます。そしたら,心の中で60カウントして,目を開ける・・・自分の体内時計と実際の時計はずれていましたか?ずれていたら,それを補正するようにちょっとかうんとするのを早めたり遅めたりしてみるのです。そうしているうちにだんだん落ち着くはず・・・。


   さあ試験開始!

 まずは,解答用紙(大学によっては問題冊子にも)に名前を書きます。そして,いきなり問題を解き始めるのではなくて,最初は問題の全体を見渡してみましょう。傾向は変わっているはずです。しかし,それが当たり前なのです。なぜかというと,大学側としてみれば傾向に捉われない柔軟な思考力の持ち主を生徒として合格させたいのですから・・・。

 傾向が変わっていると気付いたこの時に,一瞬落ち着けるかどうかがかなり影響します。ここで一瞬落ち着くことさえ出来れば,それだけで周りに対してまた一歩リードです。たぶん会場のどこかには過去問のような形式にしか対応できないような人だっているでしょうから・・・。

 そしたら,後は解けそうな問題から解いていくだけです。解けそうな問題がいくつかあったら,とりあえずは時間のかからなさそうなものから。サクサクッと解いていきます。分からなかったり,時間がかかりそうだったらすぐにパス! 分かりそうだけど時間がかかりそうな問題に固執するのは一番たちが悪いですよ。「もうちょっと頑張れば解けるかもしれないのに!」という気持ちも分かる,痛いくらい分かる!・・・分かるんですが,その問題に取り組んでいたばかりに,もっと簡単な問題を見落としていたらどうです?

 実は,私も,去年この失敗をやらかしてしまいました。理科の試験なんですが,いつもは得意でサクサク解けるはずの化学の有機の問題に手間取ってしまったんですね。論述に15分もかけてしまって,出来るはずの構造決定を泣く泣く見捨てて・・・。おかげさまで化学は信じられないような点数を取ってしまいました。そのおかげで家族や先生たちもいらぬ心配に巻き込んでしまいました。
 だから! ほんとに解けるものから解いていくっていうのは重要なんです。自分でもわかっているつもりでしたが,いざ本番になるとそういった「もう少し・・・」という誘惑に駆られるんですね。この誘惑を絶つ手段は「他の問題のほうが簡単だと思い込む」ことくらいしかないです,はっきり言って。とりあえず全部の問題で手を動かしてみましょう。それで,他の問題で全て手が止まってしまったら,またその問題に戻ってくればいいだけの話なんですから。
 どうか私からのお願いです。私と同じ過ちを繰り返さないでください。


 「傾向の変化に柔軟に対応する」「全ての問題に手を付けて,そのうち簡単なものを解ききる」この2つを徹底することで,合格の可否の30%くらいは影響されるんじゃないでしょうか。残りの70%は,今までにやってきたことの積み重ねです。自信を,持って。

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