(最終更新日:2002年2月18日)
カテキョのために作ったプリントをそのままUP
カテキョで酸化還元のプリントを作ったのですが,そのままハードディスク上に残しておくのは勿体無かったのでアップロードします。私が解説をすることを前提として作られているので,空欄はあるわ答えはついていないわという不完全なものになっていますが,それを理解した上で見る人は見てください。というか普通の参考書に書いてることしか書いてませんよ(笑) PDFファイルで用意しました。約30KB。白黒です。Acrobat ReaderなどのPDFファイルを開くソフトをインストールしていない方は,別に見ないでもいいです。それほどの価値のあるものでもありませんから。 こちらです(右クリックして「対象をファイルに保存」してください。) さて,せっかく見た以上は,少しは勉強しましょう・・・ということで,簡単な解説を。酸化還元もキーポイントさえ押えれば簡単なものです。 |
酸化還元反応において,定義は一番重要だと私は思います。酸化と還元が,どっちがどっちだか分からない状態になってしまうと,それだけで酸化還元の分野は全滅です。 電子を奪う反応が酸化,電子を放出する反応が還元。そして,移動した電子数は一定。このことをとりあえずは頭に叩き込んでおいてください。 プリントの空白の部分には,絵を描きました。↓のような感じで。この時,能動態と受動態の違いについて注意しておく必要があります。。 (還元剤)○→→(e-)→→○(酸化剤) |
酸化数は,酸化還元反応の本質を表すことの出来る概念なので,絶対にマスターしないといけません。酸化還元反応をマスターするのと酸化数をマスターするのはほぼ同義とみなすことが出来るでしょう。 酸化数の変化が,電子の数の変化と対応していることを理解した上で,次に進みます。穴埋めの答えは省略。 |
さっきも言ったことですが,酸化還元反応の本質は電子の受け渡しです。そして,その電子の受け渡しは,物質の酸化数の変化に表れてきます。ということで,酸化数を求められれば反応式は書けます。ただし,前提条件として,反応の前後の物質を覚えておく必要はありますが。 プリントに書いてあることは,よくある参考書の記述と同じことなので省略します。(1)〜(7)の反応式の答えも上に書いてあるので,割愛。 |
いよいよクライマックスです。ここでやっと酸化還元反応式を書くことが出来るようになります。といっても別に大したことはないんですけどね。3.で作った式を2つ並べて,あとは両辺の電子を消去してやればいいんです。まあ教科書とか参考書とかに例ならいくらでも載っているはずなのでそれを見てください。 「反応に関係ない溶液中のイオン」,これが意外と厄介です。まあこれに関しては,問題文の中にある物質の中で,反応していないものを見極めればいいだけの話なんですが,結構出来ないところなんですね。まあ慣れてください(笑)。 |
プリントのタイトルの数字は付け間違いです。 さて,最後にサクッと問題をやって終わりましょう(とある参考書のパクリなんですが・・・。出典ではいきなり「過マンガン酸カリウム水溶液のモル濃度を求めよ」だったので,間の問題は私が設定したものですが)。(3)(4)(5)については省略します。(1)はウォーミングアップみたいな問題で,答えは0.06mol/l。 (2)は,論述のある大学を受験する人には答えて欲しい問題。模範解答は「塩酸を加えると,塩化物イオンが還元剤として働き過マンガン酸カリウムイオンが消費される。また,硝酸を加えると,硝酸イオンが酸化剤として働き,シュウ酸イオンが消費される。いずれにしても本来の酸化剤と還元剤の量的関係が崩れるので,測定値の誤差の原因となる。」 (6)についてですが,ここでは(5)で反応式を求めているので,その係数の関係から求めればよいでしょう。答えは0.015mol/l。また,「酸化数の変化は電子の移動を表す」ということを使えば,(Mnの酸化数の変化)×(Mnの物質量)=(Cの酸化数の変化)×(Cの物質量)という関係式から一発で求めることが出来ます。まあやっている作業の本質は同じですがね。 |
やはり文字での説明には限界があるので,授業などを聞くことが出来るうちにちゃんと聞いておくべきですよ。最初は説明を書こうとしていたんですが,途中で限界を感じたのでプリントをアップするだけみたいな感じになりました(苦笑)。 私をカテキョとして雇ってくれると,こういうプリントをたまに作ります。お買い得ですよ,奥さん(笑)。 |
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