(最終更新日:2001年11月22日)
カテキョ用に作ったプリントを、そのままのっけます。
高2の理系対象です(もちろん、それ以外の方もどうぞ)
言うまでもなく、定期試験は
しかし、このテストを、「勉強しなければいけない」と考えるのではなく、「復習をするちょうどいい機会だ」と考えられるようになれば、しめたもの。全体を見直すことで、自分が理解し切れなかったところも分かるし、問題演習の機会にもなる(これが入試の基礎となっていることは言うまでもない)。このプリントでは、上の1と2について自分なりのやり方を紹介したい。というわけで、レッツ、試験勉強! |
定期テストでいい点数を取るためには、やはり授業の復習からはじめるのが得策だろう。基本的なところに穴が無いかを確認しよう。 ある程度確認できたら、早速問題に取り組んでみるのがいい。ノートや教科書をただ読んでいるのは退屈だし、分かった気になってしまうところが多いからだ。 問題を解くときに一番大切なことは、正解することではない(正解するのが大切なのは、試験本番だけだ)。 分からないところをハッキリさせて、そこを克服すること これが一番大切なことなのだ。とりあえず、問題集の問題を全部解いてみないことには何も始まらない。このためにも、問題集は普段からちょっとずつでもいいから進めていこう(というか、進めていかなければならない)。その時に何をすればいいのだろうか? さっきも言ったとおり、問題を解くときに大切なことは、「弱点をハッキリさせ、それを克服すること」だ。ということは、自分がどこを間違えたのかをチェックしなければならない。となると、問題集の1周目で大切なことは、次のようになる。 解いた問題と解けなかった問題を分別する。
そのために、問題集の問題をといたら、その問題番号のところにでも、解いた日付と○、△、×の記号をつけるといい。○は何も見ないで解けた問題。△は何かを見て解いた問題(計算ミスをしたのも、この中に入れる)、×は何かを見ても解けなかった問題。解けなかった問題は解説をじっくり読む。 言い忘れていたけど、何も見ないで解くことが出来なかった問題は、とりあえず教科書とかノートとかを見ながらでもいいから、 すぐに答えを見ないこと!
答えを見てしまったら考える力なんかつかないし、何よりも面白くない。理系の科目の面白いところって、自分で計算したり頭の中でイメージを作ったら、それだけで問題が解けるってところにあるんじゃないかな・・・。これは何も試験勉強に限ったことではない。もし、いろいろなものを見ても解けなかったら、そのときは問題集の解説(解答だけではない)を写していく。ただ、何も考えないで機械的に写すのではなく、一体何を考えているのか、それを理解しようと努めること。 そうそう、理系の問題に関して言えば、問題ごとに必ず「テーマ」がある。その問題で、一体何が必要とされているのか。このテーマを捉えることも大切だ。英語とかだったら、たまに知識を問うだけの問題とかもあるけど、理系の問題ならそれはあり得ない。 その問題のテーマは何なのか、それを常に意識しながら問題を解くこと。
テーマを意識することがどうして大切かというと、似たような問題が出てきたときに対処できるようにするため。つまり、数字とか、条件とか、そういうのが変わっても、問題のテーマが分かっていれば、同じような形にもっていくことで問題の本質が見えてくる。例えば、1学期にややこしい酸化還元の式をいろいろと書いて、酸化還元滴定とかいうムズカシイことをやった。けど、あれの本質っていうのは結局、酸化剤の奪った電子と、還元剤の出した電子の数が同じである、ただそれだけのこと。与えられた条件をいじりまわして、電子の数をあらわすようにしてやればいいじゃないか! ・・・これが、「テーマを捉える」、ということ。 2周目以降は、1周目に自分が出来なかったところを中心に解き直していこう。それでもダメだったら、また印をつける・・・この繰り返しで、全部○印になるようにしよう。テーマを捉えることを意識していれば、3周目には絶対全ての問題が解けるはず。ちなみに、2周目というのは、1周目なんかよりよっぽど楽だ。しかし、それでいて効果は絶大。ぜひやろう。 試験直前には、×、△の問題を中心に見直せばそれで大丈夫。試験で見たことがない問題が出題されたとしても、既に自分が解けるようになっている問題と同じようなところはないか、そういう考えを持ち続けていれば、満点も十分可能だ。計算ミスさえしなければ(笑) |
まず、英語の定期テストは、本文がそのまま出題される。もちろん教師としてみれば、本文を理解していることを前提として問題を作成してくる。普通に模擬試験なんかで穴埋め問題にしたら、根拠が無いので解けないような問題も、定期テストでは普通に出題される。というわけで、まずは教科書(として使っている問題集)を、徹底的に読み込むことが大切となってくる。 ただし、読むといっても、闇雲に読んでいたのでは何も意味は無い。メリハリをつけて読むことが大切となってくる。まず1回は、全訳をしてみるのがいいかもしれない。もちろん、黄色でチェックした単語を特に意識しながら。全訳にはいろいろと批判もある(英語で考えることが大切だ!とか、後ろから返って読む癖がついてしまう!とかなんとか・・・)けど、慣れないうちにただ読んだって、嫌いになってしまうだけだ。ならば、後ろから返って読んだって、ちゃんと分かるように読んだほうがずっといいに決まっている(もちろん、最終的には前からどんどん読んでいけるようになるんだよ!!)。全訳をしてみることで、案外自分の知識があやふやだったことが分かるものだ。(なお、和訳した文章を、個人的に先生のところに持っていって、添削してもらうといいだろう。自分を慕ってくれる生徒の頼みを断る先生などいない。喜んで添削してくれるはずだ。添削してもらえば、自分では気がつかなかった思い違いとか、そういったことにも気づかされる。) ちょっと余談。私の大学には「試験対策委員」とかいうヘンな制度が存在している。役割を各教科に分担して、それぞれの委員が、自分の受け持った科目の解説プリントを作るというものだ。で、やってみるとよく分かるんだけど、自分の知識があやふやなところを、人に説明するつもりで紙に書いてみると、よく理解できる。これと同じように、全訳を作るのも、その過程でいろいろと自分の知識を穴の無いものにするためにするんだ、ということで取り組んでみよう。 余談が続いて申し訳ないけど、高校時代に、英語の試験の予想問題を作っている友人がいた。そいつは先生の過去の問題の分析をして、どこが穴埋めにされるだとか、どんなところの訳が問われるだとか、そういうものを予想問題に組み込んだ。しかも、パソコンを使って、フォーマット(書式)まで真似していた。で、そいつはというと、100点や90点台の点数を何回もたたき出した。何故そこまで出来たのだろうかと考えてみると、授業をしっかりと聞いてポイントを拾い出すことと、問題を作成する過程で本文の重要なところを見極め、自分の知識の穴を埋めるということをやっていたのではないか。ともかく、英文を見直すときは、 ただ闇雲に見直すのではなく、
といいだろう。もちろん、最終的には試験範囲の全ての(固有名詞以外の)単語を覚えることが必須。試験に出そうなところや、自分の知識の抜けているところを中心に見直す また、授業では扱っていないけどテストには出す、とかいう教材もあるはず(例えば、単語集など)。こういったものは大抵が暗記物だ(と言われる)けど、そういうやつのやり方について。 まず、テストでそういったものが出題されるときは、九分九厘、文章の穴埋めになっている。日本語に対応する英単語を書かせる問題などはまず出ない。もちろん、そのような単語力など無意味だからだ。文(章)の中で覚えた単語・熟語・構文だけが、本当に使えるものとなる。 というわけで、そういった暗記物をやるときも、例文を抜きにしてやっては絶対にいけない。よく、日本語を隠して英単語の意味を覚えるとか、逆のとかがあったりするけど、それだけでは(なにも全否定しているわけじゃない)よくない。そうやるとしても、必ず例文をそのたびに読むこと。もちろん音読だ(音読できない場所、例えば電車の中とかだったら、音読しているふりをして口だけでも動かしてみる)。 もう一つ大切なことは、完璧に覚えるまで何回もやり直すこと。こういったものは、知らないから取り組むのであって、最初から分かりきっていることだったら別にやらなくてもいい(確認の意味でやることを抜きにして)。つまり、知らないことをやるわけだから、当然努力して覚えなければならない(その覚える手助けとなるのは、当然、例文だ)。 これも、ただ闇雲に何周もするのではなく、ある程度間隔を空けてやることが大切。記憶というものは、ある程度忘れかけたときに、もう一度その情報をインプットすると、非常に効率がいい。だから、1回目に一通り取り組んで、適当に間隔を空けて2回目、3回目とやっていこう(間隔をあけすぎるのも逆にダメだけど。1週間くらいが目安)。そのために、 ある程度固まった単位を繰り返す といい。目安として、200個くらい。あと、これも効率をよくするためのものなんだけど、チェック欄を活用すること(前回にも言ったけど)。まず、1回目やって覚えていたものには、大きく○(まる)をつけよう!自分にはそれが分かるんだという証だから、必ずつけるようにしよう。出来なかったものには、□の中に斜線を引く。これは1回目では出来なかったよ、という印。 2周目以降は、○のついていないものだけに取り組んでいく。もし分かったら、斜線の付いているチェック欄に、またもや大きく○(まる)をつけよう!こうやっていくうちに、どんどん○のついていないものが減っていく。最終的には、全部のチェック欄に丸がつくまで繰り返さないといけない。繰り返しあるのみ。 テスト直前になったら、これをまとめて見直せばいい。すでに分かっているものばかりだから、スラスラと見直せるはず。当然、例文もパッとでてくるはずだよ!!!! こういった暗記物をやるコツは、隙間時間を利用すること。朝起きてから学校に行く前、寝る前、通学の電車の中や電車の待ち時間、学校での始業前、休み時間、放課後、家でテレビを見てるときのCMの間、・・・・・・こういった時間をフルに活用しよう。遊ぶのならともかく、どうせ何もしないで過ごすくらいなら、勉強したほうがいいに決まってるし。 奥の手は、トイレ。集中できるんだ、これが。別に英語に限らないでも、トイレの壁に歴史の年表とかを貼っておくと、自分は入るたびに見るし、家族へのアピールになるし、一石二鳥(笑)。トイレの中に単語帳を持ち込んで、覚えるまでは出ないと自分に言い聞かせると、いいかも。 |
とりあえず、定期テストを受けるときの最低限の常識みたいなものを書いてみました。最低限と言いましたが、これをこなすのが意外ときつい。数週間前からコツコツと進めていくことが重要です。 |
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その他の細かいテクニックは問題集の解説・先生の説明などを参考にしてください。