大学ってどんなところ?

(最終更新日:2001年8月1日)

とある大学生の1日。

1.朝

 窓から差す朝日で目を覚ました某大学生T(TってTELのことじゃないか、という質問にはお答えできません、悪しからず)は、眠たい目をこすりながら時計を見ました。「なんだ、まだ9時半・・・って、いけない、寝過ごした!」そりゃそうです。昨夜は2時まで起きていたらしいですから。Tはとりあえずパンを無理やり口に押し込んで、ノートと教科書をカバンに詰め込んで家を飛び出します。(解説:高校生の頃はこんなことはありえないんですね。それまでは家族がいたから寝過ごしそうになったら起こしてくれたし、朝食も作ってくれたりしてたけど、一人暮らしではそんなことはありませんね。だから、一人暮らしをする人はそれなりにしっかりした人じゃないと大学生活が崩壊することもあり得ます。)
 1時間目は必修の数学。教室の後からTはコソコソと入り、空いてる席を探して座ります。さて、ノートを取り出してさあ授業を受けようと思うと、なんと黒板には意味不明な数式の羅列。大学の授業(特に理数系)はどんどん新しい定義が出てくる割には、教官はそんなの復習しないので、ちゃんと定着させないと後からどんどんきつくなるのです。さて、Tはというと、ひたすら黒板に書いてある数式を、図形と認識して写しているようです。
 何故遅刻したのか友人に詰め寄られた後は、2限の中国語。当てられないようにこっそりと窓際の目立たない席に座ったようですが、それでも先生は見逃してくれません。早速中国語に訳すよう当てられました。「すいません、調べてないんです・・・」頼りなさそうに言うT、しかし先生は容赦しません。「調べてなかったら今辞書で調べるの〜」評価が仏(*1)と言われるこの教官も、授業中はどんどん当ててくるので、予習をしないと話になりません。(*1:評価が甘く、優を連発する教官を仏、逆に不可も惜しみなく出し、課題もガンガン出してくる教官を鬼と呼びます。必修科目で鬼教官に当たるともう最悪です。)

2.昼

 午前の授業をなんとか乗り切ったTは、友人3人と一緒に生協の食堂に行きます。食堂のメニューはレストランにはかなわないものの、それでも結構種類は豊富です。メニューを見比べるTは、「あのハンバーグいいなぁ。けど、今月はお金ないし・・・」と、一番安いランチであるエコノミーランチにしたようです。もっとも、昼は「平日半額」のマクドに行って、もっと安く済ませる人もいるのですが。
 昼食を食べたあとは、情報棟に行ってメールをチェックします。どこから名簿が漏れたのか、ダイレクトメールが大量に届いています。家庭教師しませんか、セミナー(*2)に来ませんか、などなど・・・。Tはというと真剣に読んでしまっているようです。こんなの、馬鹿な大学生をだますために送っているものなのに・・・。時計を見ると1時になっていたので、3限の熱力学に移動します。
 3限の熱力学の先生は定年間近の先生で、話も聞き取りにくいわ、話題は知らないうちに変わっているわ、しかも熱力学自体は難しいわと、嫌な要素が満タンです。Tは「こんな授業でもちゃんと出席している俺はえらい!」と思っているようです。しかし、授業が始まって5分、食後というのもあるのでしょうか、Tはあっけなく眠りについてしまったようです。あらら・・・ご愁傷様。
 4限は空き時間(時間割は自分で組めるので、空き時間も作ることが可能です)なので、図書館に行くことにしたようです。大学の図書館は大きくて、文献も専門書が中心となってきます。Tはというと、1000ページはあろうかという本を持ってきました。果たして何を調べるのでしょう?・・・と思ったら、いきなりそれを枕にして寝始めました。ちょっと、よだれで本が汚れたらどうするつもりなんでしょう。
 気持ちよく寝た後は生協購買部に向かうようです。いろいろな商品が、かなり安い値段で売ってます。本やCDは10%引きなので、ここで買う人が大変多いですね。ただ、本屋はやはり専門書がメインです。で、Tはというと、軽食に頭脳パンを買ったようです。
 1コマ休みをはさんだ後の5限は、Tが毎週楽しみにしている、全学自由研究ゼミナール(ゼミ)。少人数制(*3)の授業で、各ゼミでそれぞれ独自の授業を繰り広げています。ここではあのTも目を輝かせています。
(*2:キャンパス情報が手に入る!とか称して、セミナーとかいうものへのお誘いがよくかかりますが、避けるのが無難でしょう。)
(*3:大抵こういう授業は単位をそろえる上では不利(通常は2単位だけど、これは1単位とか)なので、少人数授業が可能なのです)

3.夜

 1日の授業がようやく終わってほっとしているT、しかし今日はまだ帰りません。どうやらサークルの日のようです。Tはバスケットボールのサークルに入ってるようです。一生懸命、しかし楽しく汗を流していると、時計の針はいつの間にか21時。施設はこの時間までしか使えないので、バスケは一旦終了。
 しかし、ここで終わらないのがさすがサークル、この後なんでも飲み会に行くとか。近くの繁華街まで歩いていって、居酒屋に流れ込んで、どんどん飲みます。ああ、Tもコールを掛けられて飲まされてるようです。もう顔は真っ赤ですね。ちゃんと家まで帰れるんでしょうか。
 どうやら同じ方向に帰る先輩がついてきてくれそうです。電車になんとか乗り込んで、長かった一日を思い返すT。すると、急に何かを思い出したらしく、驚いた表情。一体どうしたんでしょう。「明日の英語の予習まだやってない・・・」あらら。こりゃ明日授業前に訳本(*4)読むくらいしかできませんね。サークルで遅くまでなる日は、前日までにその次の日の予習を済ませておくのがいいでしょう。
(*4:とあるサークル(?)が、英語の教科書の日本語訳を作成して、本の形にまとめて1冊300円ほどで毎年販売しています。が、私にしてみればあんなもの全く役に立たないと思うのですが)

4.まとめ(?)

 慣れない形式で書いたので変な文章になってるかもしれませんがお許しください。ま、いろいろと書いてきましたが、やはり大学って楽しいです。高校までと違って、クラスとかサークルとかで、飲み会とか旅行とかのイベントがかなりあります(私はサークルのほうはほとんど行ってませんが(汗))。また、それ以外でも、授業だって(ものによっては)楽しいし、学習環境もとても充実しているので、学問を極めたい人はそれなりにやることも出来ます。また、バイトだってやる人は結構やってますね。私なんかは家庭教師をやってます。「学問」「サークル」「バイト」、この3つが大学の大きな要素でしょうね。うち、どれにどのくらいの力を注ぐかは人それぞれですが、一つだけ確かなことは、3つとも全部完璧にこなすのはほぼ不可能ということです。出来る人は余程のカリスマの持ち主です(笑)。

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