大学について考える

(最終更新日:2001年5月3日)

何のための受験か。大学に行くためだろう。

1.何故大学に行く?

 この質問に対する答えは人それぞれだと思う。中には、将来弁護士になるために法学部に入ろうと勉強している人もいるだろうし、はたまた親に「大学くらいは行ってくれ」と言われてしぶしぶ受験する人もいると思う。ここでは、それがいいかどうかは話としてはとりあげないけど、ちゃんと自分なりに考えた結果、大学を受験するのか、ということについて考えて欲しいと思う。
 別に大学なんか行かないでも、今の日本やったら普通に生活できるよ。職種は限られて、賃金も安いと思うけど、働けるには働ける(たぶん)。実際、私の友人には中卒で就職して立派に働いている人もいるし。それでも多くの人は大学を受験する。さて、あなたは今どのような気持ちで大学を受験しようと思っているのか。
 私の場合は、将来ライフサイエンス関係の職、例えば研究者などに就いて、究極的にはノーベル賞に値する(ノーベル賞そのものはどうでもいい)研究をするために、大学進学を考えた。ライフサイエンスの分野に進むにはやはり大学での知識は必須だから。
 私の考えはいかにも「優等生的」な考えだったが、別にそんなものはいらへん。大学に行きたい、確固たる理由を持っていれば、それが受験生の資格となると思う。

2.大学を選ぶ

 大学といっても古今東西さまざまなものがある。その中からどんな大学を選んだらいいのだろうか。
 選ぶ基準の大きな要となるのは、その大学でやっている授業や研究だと思う。そもそも大学って言うのは勉強するところなんやから。例えば、私が今の大学を選んだのは、入学した後で学部を選ぶことができるということと、学部や大学院の専門教育も充実している、ということ。これは進学する人が各々の考えを持っているだろうから、それにしたがって選べばいいと思う。そして、どうやってそれを調べたらいいかというと、やはり今の時代だったらインターネットが一番便利だと思う。自分が漠然と行きたいな、と思っている大学のホームページ(Yahoo! Japanで検索できる)にアクセスして、各研究室のページを見てみる。大体の研究室はホームページを持っていて、自分の研究成果を発表しているはずだ。それが自分のやりたいこととマッチしていれば全然問題ないし、マッチしていなかったらどんどん探していけばいいだけのことだ。
 他にもいろんな選択基準があると思う。キャンパスの雰囲気、地域(経済的事情で自宅通学をしなければならないところもある)、などなど。自分の気持ちと相談しよう。また、先生や友人、家族の人と相談してみるのもいいかもしれない。ただ、大学っていうのは自分のために行くところであって、他人のために行くところではない、ということを忘れぬよう…。

3.こだわり過ぎない

 今まで、自分の将来のために大学を真剣に考えよう、とかいうことを書いてきたけど、別に「この大学じゃないと出来ない!」というような勉強や研究っていうのはそう多くは無いと思う(まだメジャーではない分野だったらそういうのもあるかもしれないけど…)。学部・学科の名前が必ずしもその教育内容を正しく表しているとは限らない。いろんなところを調べてみて、将来の選択肢を広く持っておくことはとてもいいことだと思う。よく「○○大一直線」とかあるけど、その理由が私には理解できない。ブランドにでもとらわれているのだろうか。そのため、私はいくつかの大学を調べてみて、結局東京大学、東京理科大学、慶應大学の3つの大学を受験した。たまたま私の場合は東京大学に合格できたが、別にそこが不合格だったら他の大学でもいいから進学するつもりだった。慶應はちょっと性格が別だけど、東京理大だったら東大には及ばないものの学部教育はかなり充実しているし、そこから東大の院に入ることは十分可能だったからだ(東大の院試に内部推薦は無い)。
 予備校の教師たちは受験を美化するようなことを言うが、決してそんなことは無いと私は確信している(彼らは受験指導が仕事だからそんなことを言っているだけである)。受験なんかさっさと終わらせて、大学で勉強するほうがよっぽどいい。大学の授業は受験勉強なんかとは比べ物にならないほどすばらしい。受験で浪人するくらいなら大学で留年したほうがよっぽど自分のためになる。
 よく、「この大学に合格したけどやはり本命の大学に未練が残っているので浪人します」とか言う人がいるが、どうなんだろう。そもそも、合格しても行かないような大学、受験しなければいいのに。

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