英語

1.インターネット暗記法

 英単語を覚えていくにはどうすればいいか。何回もやってください。しかも同じ方法ではなく。
 これはどういう事かというと、単語集ばかりやっていても実力は身につかないということです。単語集だけで得た知識なんかすぐに飛んでしまいます。これを補おうと出版されたのがZ会の「速読英単語」ですが、やはりこれも同じで、単語集の中の文章に関連付けて覚える、という形式なのですが、やはり単語集だけではイマイチです。
 そもそも、単語集の質なんかあまり関係ないと私は思っています。さまざまな難易度のものが出版されていますから、自分にあった難易度のものを選べばそれで問題ないと思います。

 では、本論に移りましょう。単語を覚えていくにはどうすればいいか。同じ単語を、何回も、違った角度から見てください。
 例えば、単語集でexploreという単語が出てきたとします。意味は皆さんご存知のとおり「探険する」などですね。この単語に何通りのアプローチが出来るか。まず、単語集で意味を確認して、例文は(あれば)5回くらい読んで、また派生語なども見ましょう。例えば、explorer(探険家)なんかが書いてあることでしょう。そこで再びexoloreとexplorerの意味を確認しましょう。これで、exploreとexplorerのどちらが出てきても「探険」の意味が思い出せます。
 次に、辞書で調べます。もちろん英和辞書です。今度はいろいろな意味が載っていますが、太字のだけ見ておけばいいでしょう。この時、見るだけではなく蛍光ペンでも鉛筆でも何でもいいから読んだところにチェックしておくといいです。「ああ、あの時に見たんだな」と後になって思い出せます。次に、単語集で見た派生語も確認しましょう。さらにそのページにあるほかの単語もついでにチェックしてしまいましょう。もちろん、重要語だけでいいですよ。(私は大修館の「ジーニアス英和辞典」を使っていますが、*印のついたものをチェックしていくようにしています)同じように線を引っ張っていきましょう。これで、exploreとその付近の単語の関連付けが出来ました。この方法だと、綴りがまぎらわしい単語の暗記にも役立ちます。
 初めて単語を見たときはこれだけやれば十分です。問題はいかにこれを実戦で使うか。実戦で使わないとどんどん忘れていってしまいます

 その後、教科書でexploreが出てきたとします。ああ、いつか見たような…という思いがありつつも、意味は思い出せない。そこでまず、文脈から考えてみましょう。例えば、"Naomi Uemura is one of the most famous explorer in the world."という文があったとします。「植村直己は世界でもっとも有名な●●の一人だ」そういや、植村さんはいろいろなところへ行っていたなあ…。探険家か、冒険家か、そんな意味だろう。といった感じで意味を推測していきます。そしてその後辞書で意味を確認します。上と同じように、線を引いて、付近の単語もチェックするのも忘れずに。長文問題や文法書で出てきたときも同じようにします。

 また、これが1番いい覚え方だと思うのですが、歌なんかで出てきた単語は迷わずに覚えちゃいましょう。それが自分の好きな歌だったらなおさらです。別に英語の歌だったら何でもいいんですが、例えば、FFVIIIの主題歌"Eyes on Me"なんかは格好の素材です。whenever,tiny,frownなんかが高校レベルですね。(ちなみに、意味は順に〜するときはいつでも(wheneverは文法書で絶対に確認しましょう)、ちっちゃな、しかめ面です。)また、この歌には結構いろいろな文法事項も確認できるものです。例えば"I saw you smiling at me"では、see+人+...ingなんかが確認できます。何もここまで…と思う人もいるかもしれませんが、どうせ歌を聴くなら意味を知っていた方がいいですよね。
 他にも、何か自分が興味があることで、知らない意味の単語が出てきたら、迷わずに調べましょう。例えば、これを見ている皆さんの多くが使っていることだと思いますが、”Internet Explorer”。こんなところからも単語の知識を増やしていきましょう。そして、このInternet Explorerが、この勉強法「インターネット暗記法」の名前の元です(^^;

 さて、最後にインターネット暗記法のまとめをしましょう。そもそも、「インターネット」という名前をつけたのは、上のようなふざけた理由ではなく、もっとちゃんとした理由があるのです。それは、「網の目状のインターネットのように、多くの単語にいろいろなアプローチが出来るようにする」ことです。例えばこのページにやってきたのも、検索サイトから来た人もいるでしょうし、相互リンクから来た人、友達に教えられてきた人などいろいろでしょう。そして、このページからもいろいろなところへ行けます。そのように、一つの単語に対していろいろな方法でアプローチして、そこからさらにいろいろな単語へと結び付けて覚えていきます。こうすることによって、どんどん語彙を増やしていきましょう。

2.読解力をつけるには?

 これはもう基礎力を固めて数多くの英文に当たれ、としか言い様がありません。教科書の文章、問題集の文章など、いくらでもあるわけですから、どんどん読んでいきましょう。ただ、その時に心がけたいことが二つほどあります。

 1.文の主語を大切にしていきましょう。特に、評論文ではitやthis,that,などに。物語文ではhe,sheなどの指すものにいつも気を付けながら読んでいきましょう。当てはめてみてしっくりとするのがそれです。前後の文脈に気をつけて読んでいきましょうy。また、長い主語の見分け方も身につけておいたほうがいいでしょう。これは今までに習った文法の知識をフル活用する必要があります。関係詞に気をつけるのはもちろん、文型にも気をつけましょう。動詞によって判別できる場合もあります。これも、前後の文脈から判断できる場合もあります。細かいところまで読んでいく練習をしないと本番で聞かれたときに困ることになります。
 2.意味の分からない単語があったら、文脈から意味を推測しましょう。上でも述べたように、すぐに辞書を引くのは考え物です。ある程度推測してから辞書を引きましょう。その際、付近の単語もチェックするのも忘れずに。

3.ポケ単

 これは私がとあるメールマガジンで「おすすめ」と紹介されていたので買ってみたのだが、なかなかいいです。簡単に説明すると、「ポケットステーションに単語集を入れた」ものです。
 画面が小さいので文字が見にくい、などの問題点もありますが、それを補うほどの利点があります。それは、「どこへでも持ち運びできて、いつでも出来る」ことです。ポケットステーションにデータを落として、どこへでも運ぶことが出来ます。そして、空いた時間にちょっとずつ覚えていくことが出来ます。そして、小さなゲーム機なので、単語帳を取り出すより抵抗も無く、また周りの視線(勉強していると冷たい目で見てくるやつがいるでしょう)もあまり気になりません。
 単語数は1600。派生語や類義語・紛らわしい語などを合わせれば、2000くらいにはなるでしょう。単語のレベルは広く、知らない単語がどんどん出てきます。結構上のほうの大学まで対応できるでしょう。(ちなみに、監修はお茶の水大学の教授)
 こんなので覚えてもすぐに忘れるじゃないか、という人がいます。しかし、何もこれだけでやろう、って言うわけじゃないでしょう。上で述べた「インターネット暗記法」の一環に加えてやりましょう。
 普通の単語集で出きる人はそれでやってもらって結構だと思います。ただ、このポケ単は、とっつきやすい、という最大の利点があります。その利点を生かして、単語にとっつきやすくなるのがこのポケ単の特徴です。

その他の細かいテクニックは問題集の解説・先生の説明などを参考にしてください。

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