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駒場キャンパスの施設紹介

大学では,授業のたびに教室を移動しないといけません。高校では教室で待っていれば先生が来たのに,大学ではそうはいかないんですね。時間割で指定されている教室に,1時間ごと移動するわけですが,大学は高校と比べてみても建物の数は異常に多いので,最初のうちは迷うことが多いと思います。

また,その他にも,様々な施設が大学にはあります。せっかく国の税金で使える施設なんですから,使わないと損です(笑)。それらについても紹介したいと思います。

新入生向けの冊子に書いた文章を転載したものですので,その点をご了承ください。

1.授業の行われる建物

授業が行われる建物の名前は,○号館という風に数字だけの名前なのでややこしくはないと思います(他の大学では,もっとややこしい建物の名前があったりするんですよ)。原則として,教室番号の上2桁が,○号館の○のところの数字に対応しています。例えば,1323教室は13号館にある・・・などといった具合です。ここでは,その中で主に利用する建物を紹介します。

1号館
正門を入って目の前に見える大きな時計台,あの建物全体が1号館です。言うまでもなく,駒場で一番大きな建物ですし,見ても分かるとおり一番古い建物です。
ここの教室は,第二外国語(つまり,チャイ語)の授業に使われることが一番多いです。教室の数が多くて,一つ一つの教室が狭いということからでしょう。ただ,古いだけあって,教室の椅子はあまりよくないです。隣の人と椅子がつながっているし,間隔は狭いし……まあ一度見てみれば分かることでしょう。
余談ですが,1号館の地下には何故かトンネルがあります。旧駒場寮につながっていたとかいう噂ですが,本当のところはどうなんでしょうね……。
5号館
1号館が,入ってすぐに見える,語学用の校舎だとすれば,5号館は,一番奥にある,理系科目用の校舎です。校門からだと3分くらいはかかります。数学,物理,生物といった理系必修科目の授業はほとんどここの教室で受けることになります。先生たちの研究棟である3号館,15号館,16号館に近いことが理由なんでしょうが(笑)。
5号館は,どの教室にも黒板が4枚あります。授業のときは,この黒板がフル回転するわけです。昨年度の数学II(宮岡洋一教官)なんか,板書の速さは異常でしたからね……。手がつった人もいるくらいです。
7号館
5号館に行く途中,ある建物の下をくぐると思います。そのくぐった建物が7号館です。ここでもメインは理系科目ですが,こちらはどちらかといえば理系の総合科目(E,F系列)が多いような気がします。
教室の作りなんかは,5号館とほとんど同じです。実際,私は5号館と7号館を間違えていたこともありましたし……(^^;
また,1階には個人ロッカーがあります。学生証番号の並んだ2人が1組で使うことができます。このロッカーの割り振りは,近いうちに知らされることと思います。
大教室いろいろ
900,1323,1313,1106,743,……ここに挙げた数字は,全て大教室の教室番号です。総合科目などで履修者数が非常に多い科目なんかは,これらの教室で行われることになります。みなさんも一度は訪れることになるでしょう。
一番大きいところは,900。正門を入って,1号館の手前を左手に進むと目の前に見えるのが900番講堂です。一つの建物で一つの教室,ということからも,教室の大きさが伺えるでしょう。ちなみに,2階建てなのですが,その2階のところにはパイプオルガンがあります。
次に大きい(と私が思う)のが,1323。ここも2階建ての教室です。黒板の横には,黒板とか機器を操作するボタン類が並んでいるのですが,これの操作に手間取る教官は多いですね(笑)。
このような大教室では,後ろのほうの座席に座っていると,緊張感も薄れるわ,黒板の字も見にくいわと,いいことはほとんどありません。出来るなら,前のほうに座ったほうが,自分のためにはなるでしょうね。

2.いつもお世話になる施設

ここで紹介する施設には,嫌でも行くことになると思います。授業とか成績とかに関わってくる施設なので,どうしてもいかないといけない……そういった施設です。

掲示板
正門を入って,左手に進むと,そこには掲示板があります。休講・教室変更の情報や,レポート提出の指示,試験の教室割りなど,重要な情報は全てここに張り出されます。毎朝授業開始前に見るのが,正しい使用法のようです。
教務課
正門を入って右手に見える2つの建物のうち,正面に見えるほうが教務課です。履修届の提出,成績の交付,レポートの提出など,誰もが一度はここへ行くことになると思います。また,学生証をなくしたときはここに届け出るようにしましょう(私は実際に紛失したことがあるんですが(汗))。その他,各種証明書の交付もここで行っています。
教務課は,「鬼の教務課」とも言われています。というのも,レポート提出の締め切りなんかはとても厳格らしいんですね。7月18日の16:00までという期限なら,7月18日の16:00ちょうどに締め切られます。たった5分遅れただけでも容赦なくはねられるらしいです……。
学生課
かなり奥のほうにある建物ですが,生協購買部の2階にあるのが学生課です。下宿やアルバイトの斡旋,学割の交付などでお世話になります。また,貴重品以外の落とし物はここに届けられることになっています。
こちらは,さっきの教務課に対して,「仏の学生課」とか呼ばれているらしいです。ただ単に教務課と対照させて言っただけなのかもしれませんが,なんとなくこちらの人のほうが親切に接してくれるような気がしますね。けど,教務課に比べると行く機会は少ないです。

3.その他,役に立つ施設

行く気が無ければ行かないでもいいけれど,やはり税金で作った施設だから使わないと勿体無い・・・という理由で使うことになる施設です。

情報棟
掲示板の後ろにそびえ立っている4階建ての建物,それが情報棟(南)です。また,北棟は,5号館の隣にあります。どちらの建物でも,学生が自由にコンピュータを使うことが出来ます。ただし,第1回目の情報処理の授業でアカウントの配布を受けてからですが。それ以降は,開館時間であればいつでも自由に使うことが出来ます。
ほとんどの人は,メールチェック・ネットサーフィンをしに行ったり,授業で提出するレポートを作成しに行くようです。機械はちょっと古くて使いにくいのですが,使い放題ということもあるので多くの人が利用しています。
図書館駒場図書館
正門を入って右手にぐるっと進んだところにある建物が,図書館です。入館するときに,諸手続きのときにもらったカードを使うのですが,初めての人はまずここで戸惑います。裏面のバーコードを,センサーの部分に近づけて通ってください。
中にある蔵書は,結構多いです。そりゃあ天下の東大ですから(笑)。中は3階建てで,本は1階と2階にあります。1階から3階まで,多くの自習スペースがあるので,勉強しに行くのもいいでしょう。当然ながら,試験直前の時期には混雑します。
2002年10月から,旧図書館は使用されなくなり,代わりに「駒場図書館」がオープンしました。少し分かりにくい場所ですが,生協の向かい。銀杏並木から東を向いた方向です。中央の吹き抜けの部分の傾きがなんともいえない雰囲気を醸し出しています。
学生会館
多くのサークルの部室や,ゲスプリンターのある建物で,裏門の近くにあります。どうやら学生が自主的に管理している建物らしいです。
一番よく使うのは,やはり1階に多く並んでいるゲスプリンターでしょうか。シケプリはここで印刷することになるのですが,紙さえ用意すれば非常に安い価格で印刷することが出来ます(何枚刷っても,1版で50円)。当然ながら,試験直前や試験期間にはとても混雑するわけです。
体育館・グラウンド類
大学といえども,駒場には多くの運動施設があります。体育館は,トレーニング体育館,第一体育館,第二体育館の3つが,グラウンド類は,陸上競技,サッカー,ラグビー,野球,テニス,バレーボールなど,様々な種類があります。スポーツ・身体運動の授業や,各サークルの活動などで使うことになります。
生協購買部・書籍部
駒場で唯一の,食堂以外のお店です。駒場寮跡地の向かいにある建物で,1階が購買部,2階が書籍部になっています。
1階の購買部では,学生が買いそうな品物はほとんど置いてあります。弁当やお菓子,文房具はもちろん,OA器具,服飾品,日用雑貨,CDなどなど,様々な商品があるので,いろいろなときにお世話になります。また,右手奥のカウンターでは旅行の受付なども行っています。
2階の書籍部は,本屋です(そのまんまやん!)。ただ,品揃えは,普通の本屋とはかなり違っています。やはり,学術書が多くの部分を占めています。といっても,普通の書籍とかも結構揃えているので,本屋に行く手間も省けると思います。全ての本が10%引きというのも,魅力の一つです。
食堂
生協購買部の建物の隣にあるのが,食堂です。中は,1階食堂,2階食堂,グリスパの3つに別れています。それぞれ,微妙にメニューやシステムが違うので注意してください。
1階食堂は,私を始めとして一番多くの人が利用しているところだと思います。入り口のレジで食券を購入して,丼・カレー/ランチセット/麺類の各カウンターに並んで,そこで食べるものをもらいます。
2階食堂も同じようなものですが,1階と微妙にメニューが異なります。1階と比べて違う点は,(1)メニューが微妙に高い(ただし,面白いメニューも多い),(2)麺類が,1階はうどん・そばなのに対して,2階はラーメン,(3)テーブル一つあたりの人数が,1階と比べて少ない,の3点です。
グリスパは,私は行ったことが無いのでよく分かりません。どうやら,結構自由にメニューが選べて,味もいいらしいのですが,お値段は高めです(それだから行ったことが無いのです!)。

4.最後に

……とまあ,いろいろと紹介してきたわけですが,実際に自分の足で確かめてみるのが,駒場の環境になれる一番の近道です。授業の空き時間とか,放課後とかにでも,いろいろなところに友達を誘って探検に行ってみてはどうでしょうか??