こんにちは。ワルツです。私は、薬学部に行って将来は製薬会社で
研究職に就きたいと思っているのですが、国立はいいとしても、
私立の薬学部は研究には向いてないような気がします。
そこで、薬学部に一番近い他学科というのは何だと思いますか?
自分の中では化学科か応用化学科か生物科のどれかだと思うのです
がどうでしょう?上の3つでは、早稲田慶応の理工学部の化学科、
応用化学科、早稲田の教育学部の理学科生物学専攻があるのです。
早稲田慶応あたりなら研究系にも対応できそうな気がします。院
(国立の)には行くつもりです。院にいくなら私立の薬学部でも
大丈夫でしょうか?答えてくれるひとがいたらできれば、薬学部
に授業のカリキュラム等が一番近い学科、製薬会社で研究するのに
いい学科に分けて教えてください。お願いします。
・製薬会社で研究するのにいい学科
製薬会社の研究職といってもさまざまですが,
「薬品合成」に携わりたいのであれば,
有機化学の勉強および研究ができる学科を選ぶべきだと私は考えます。
他の分野に関しても同様に考えればよいのではないかと思います。
> 私立の薬学部は研究には向いてない
というのは,正しい判断だと私は思います
。
(より正確に言うならば,薬剤師国家試験の対策に重点を置く大学,というべきでしょうか)
・薬学部に授業のカリキュラム等が一番近い学科
有機化学系ならば化学科(およびそれに近いことを行っている学科),
生物学系ならば生物学科(同上)
だと思います。
残念ながら,両方を兼ね備えた学科は私は薬学部のほかには知らないです。
(私は,化学と生物学の両方の分野を一度に勉強できるのが薬学部の特徴だ,と考えています)
製薬会社のホームページを見てみたのですが、研究といっても色々あるのですね。
私が主にやりたい研究分野は、免疫やアポトーシスといった面からの
癌の治療方法もしくは治療薬です。どっちかというと生物よりですね。
早稲田の生物専攻と化学科、応用化学科のホームページも見てきたのですが、
生物専攻は植物や動物関係の科目があるのがつらいです。(私が興味があるのは
人間の消化器官とか細胞とかの構造です。動物植物はむしろ全く興味ありません)
}
化学科は量子化学や高校で言う理論化学が多いような気がしました。
}
有機化学は好きだけど、理論無機はあまり好きじゃありません。
応用化学科は工業系の物理みたいな科目が多かったです。物理もあまり…。
そう考えると有機化学&生命科学が好きな私にピッタリなのは薬学かなと思います。
私立でも薬学の方がいいのでしょうか?それとも嫌な科目も多少(だいぶ?)我慢して
理工学系に行くべきでしょうか?
免疫・アポトーシスを主眼にしているのであれば,
旧帝大レベルの薬学部ならばほぼ大丈夫だと思います。
むしろ,一級の研究者がいることも多いかと思います。
しかし,免疫を主に行っているのは,
薬学部ではなく,むしろ医学部なのだと私は実感しています。
人体に関して総合的に学びたいのであれば,
こういった選択肢も入れてもいいのかもしれませんね。
また,製薬会社への就職を希望するのであれば,
理工学系という選択肢はあまりいいものではないと思います。
元から就職がそれほど多くない分野ですし,
また製薬会社に就職が決まったとしても,
生物学系の知識が無いとみなされることで,
有機合成系の研究に従事することになる可能性が大きいと思います。
あと,一つ余分なことですが,
動物植物に興味が全くないとありましたが,
人間研究の基礎となることに関しては動物に対する実験も薬学部では行います。
実験動物としてのマウスなどですね。
「薬学部でしかできないことは何か?」
という質問を,進学ガイダンスの時にしてみたことがあります。
そのときの,学部3年生の方からの回答は,
「化学や生物学を領域横断的に学ぶことができる」
というものでした。
まさにその通りだと思います。
実際に薬学を医療に応用するにあたって,
生物学を基礎とする「診断」や,「創薬ターゲットの発見」,
化学を基礎とする「薬物の開発,合成」や「体内における化学反応」,
これらの全ての分野を網羅する,いわゆるジェネラリストが必要になる,と私は考えます。
確かに,それぞれの分野においては,理学部や工学部,医学部には絶対にかないませんが,
これらを横断的に見渡すことによって,それぞれの分野に固執しないなりの
新しい知見が得られることも多くなるでしょう。