受験勉強基本

1.ポジティブ

 受験勉強を例えてみるなら、「登山」だと私は思います。いろいろな山があって(いろいろな大学があって)、山それぞれに癖があって(大学ごとに特徴があって)、登頂したときの(合格した時の)達成感がある。そして、地道に、しかし確実に登っていかないと(コツコツと勉強しないと)後でしっぺ返しを食らう。登頂にはさまざまな能力が要り(受験にはいろいろな科目の勉強をする必要があり)、自分の力でどうにかしないといけない。
 その山に立ち向かっていくにはどうすればいいか。これは受験だけに限ったことではないのでしょうが、「ポジティブ」に行きましょう。ポジティブとは、常に考えを良い方向に向けていくことです。ここで注意してほしいのは、現実を無視して楽観的に考えるということとはぜんぜん違うということです。例えば、自分の1番行きたい大学でE判定が出たとします。
  • ポジティブな人…弱点を克服しさえすればどうにでもなる。今日からまた頑張ろう
  • ネガティブな人…どうせこの大学に俺なんかがいけるはずがない。志望校変えよう。
  • 楽観的な人…まあ、たまたまだ。大丈夫大丈夫。

いいたいことが分かっていただけたでしょうか…?


 では、考えをポジティブに持っていくにはどうすればいいか。行く大学(あえて「志望校」とは書きません。自分が「行きたい」大学ではなくて、「行く」大学なのですから)を決めましょう。もっと言えば、大学でやりたいことを決めましょう。そんなこと言われたって、まだ分からない…という人も結構いることでしょう。そんな人は、どんどん調べていきましょう。例えば、自分は理系か文系か。そしたら今度はその中で何がしたいのか。自分が漠然とあこがれているのからでも調べていきましょう。どうもパッとしなかったら、どんどんほかのことも調べましょう。調べているときの時間は決して無駄にはなりません。かえって自分の血となり肉となります。調べている過程で、自分を見直すことも出来ることでしょう。

 目標を定めたら後は突っ走るだけです。途中で転んでも、つまずいた石をよく見て、同じような石で転ばないようにしましょう。(2回同じミスはしないように、ということです)そして、今走っている道がおかしいかな、と思ったらちょっとだけ立ち止まって考えてみましょう。「何のためにこの大学にしたのか」「何がしたいのか」改めて考えてみましょう。一人で考えずに他の人に相談してみるのもいいことです。このページで相談しても大いに結構です。ただ、最終的に決めるのは自分以外の何者でもありませんが。

 また、大学を決めたら、他の人にその大学を宣言するのもいいでしょう。何も恥ずかしがることはありません。自分への励ましにもなりますし、またアドバイスなどももらえることでしょう。反対とかされても、自分でよく考えたことですから、自分の意見をしっかりと主張しましょう。分かってくれるはずです。もうすぐ自立する身なんですから。このページのゲストブックにも、大学の欄がありますので、そちらでも宣言することをお勧めします。

2.朝型は得か?

 答えはYES。私は自信を持ってそう答えます。私も朝型人間の一人です。
 朝型で何が得するのか。いろいろとありますよ。まず、1番よく言われるのが「受験本番と同じような生活リズムになる」ことです。受験本番は朝から夕方まで。特に朝が弱い人にとっては致命的です。(夕方なんかたいていの人が起きている時間帯ですし。)その次に、「頭がさえている状態で勉強できる」こと。とある本には「朝の勉強は夜の3倍効率がいい」と書いてありましたが、そこまでは行かないにしても、夜に寝ぼけ眼をこすりながら勉強するより朝ちょっと体操でもしてから勉強した方がずっといいです。私も高1までは夜型でしたが、朝型に転向してからはすべてがうまく行っています。部活で疲れているときに勉強するよりは、寝た後で体力が回復したときに勉強しています。他にもたくさんのいいことがありますヨ。
 夜型人間のあなた、今すぐに変えるべきです。今のままではちょっとヤバイ…という人はもちろん、今でも十分だよ、という人も変えてみることをお勧めします。効率がもっと上がること間違いなしです。
 そもそも、夜型なんて原始の時代から受け継がれてきた遺伝子にそむく行動がおかしいのです。朝日の出とともに起きて、日没に活動をやめる。これが1番です。

 夜に勉強した方がキリがいいときまで出来る、という書きこみが掲示板にありましたが、それについては別に朝でも勉強量を決めていれば(計画していれば)丁度の時間に出来ますし。どれだけ時間がかかるか分からないような勉強(例えば数学)は、夕方とか晩御飯の後とかにやればいいわけですし、時間が一定で終わりそうな勉強(例えば暗記物とか)を朝に持って来ればいいんじゃないでしょうか?

 では、どうやって変えればいいのか。私が実践した方法は、「徹夜」です。どこか1日適当な日を選んで(休前日がいいでしょう)、徹夜します。翌日は早めに寝て、(8時ごろかそれ以前)その次の朝に早起きします(6時ごろ)。それからは、11時ごろに寝て6時に起きる習慣を1〜2週間くらい続けます。その後、だんだん就寝時間と起床時間を早めていって、理想は5時起床です。
 初めのうちは、起きてもボーっとして何も出来ないかもしれません。それで当然です。急に生活習慣を変えたわけですから。けれど、そのまま二度寝したりせず、ちょっと体操してみるなど、体を動かしてみましょう。だんだんと慣れていくはずです。冬なんかだったら起きるちょっと前に暖房を利かせておく、というのも手です。
 朝型に転向できたら、夜更かしなんていう考えは捨てて、早めに寝ましょう。徹夜したらすべてが水の泡です。また朝型に戻すのに苦労しますよ。
 朝型に変えて何をやるか。こちらをご覧ください。

3.授業中心でいいか?

 これまたYES。全教科授業中心で行きましょう。普通の高校(こういった言い方をすると失礼ですが)の人ももちろん、進学校の人ならなおさらです。ただ、授業に加えて自分なりの勉強もしたほうがいいでしょう。大学のレベルは一人一人違うのですから。
 例えば、英語なら授業の予習・復習をしっかりするだけでもかなりの読解力を得ることが出来ますし、単語・熟語もかなりの数が出てきます。もちろん、それらを問題集や単語集を使って補うことも大切です。また、数学なら受験問題をやるのも大切ですが、それらの基礎となるのは教科書レベルの問題です。しかも、大抵の学校では学校で問題集を買わされていると思いますが、その問題集でかなりのレベルまで問題が解けると思います。国語なんかも、古文や漢文は授業中に出てきた単語や文法などを確実に固めてから、問題集に取り掛かりましょう。現代文は問題を解き、解答に至る過程をよく確認するしかありませんがね。
 理科や社会はほとんどが授業でやったことがどんどん入試では問われます。授業の内容を確実に押さえ、ある程度の問題をこなせば十分に行けるはずです。特に化学や生物なんかはそうですね。基本プラス考察力でどうにでもなる問題も多いです。
 「受験勉強だから…」といって特別な勉強をする必要はないのです。今やっている勉強の延長線上に受験がある。そのことを忘れないでほしいです。

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