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薬事関係法規・制度

薬事関係法規は「外国語」

要点集使ったほうがよさそう

一般的な東大生と同じように,「よーし,まずは過去問からはじめるぞ!」と意気込んで始めました。電話帳1周目。 …国民健康保険と健康保険って別物だったの!? とか,そんなのばっかし。過去問の選択肢から知識を増やしていくどころか,日本語として読み解くだけでも一苦労でした。

挫折した私は,結局は「要点集」に飛びつきました。薬剤師国家試験対策クイックマスター(薬事関係法規・制度)(表紙ピンク,A5サイズ)。薬事法の部分だけサーッと30分くらいで線を引きながら読んで,その後で電話帳を解いてみると,あら不思議。選択肢が面白いくらい絞れるじゃないですか(正解率が体感で7割くらい)。

要点集を読む前と読んだ後とでは,「外国語を読んでいる」感覚だったものが「日本語を読んでいる」感覚になりました。薬事法という科目の全体像が見えるだけで,一気に解くのが苦痛でなくなった気分です。結局のところ,要点集を読んだ時間を差し引いても,こっちのほうがずっと効率よく問題が解けるし,間違った部分も理解できるし,いい感じでした。

まとめ:何を書いているのかさっぱり分からない問題を丸暗記するくらいなら,要点集を軽く読んでからやるほうが効率がいい

実際の勉強法

  1. 項目別に(薬事法とか,医薬品開発とか,そういう細かい項目で)要点集を一気に読む(集中して!短時間で一気に詰め込む感じで)
  2. 電話帳1周目(忘れないうちに。正解率7割くらいあるといいな)。覚えてなかった・分からない部分を,軽く要点集でチェック。
  3. (しばらく経って)電話帳2周目
  4. (電話帳3周目はいるのかな?まだ分からないです)
  5. 試験直前(1日目午後の直前の昼休み)に,要点集を一気に読む。

こんな感じで大丈夫だと思います(まだ試験受けてないので…)。法規・制度の科目は,(基礎薬学や医療薬学と違って)今までの知識が要らない分,勉強しただけダイレクトに点数に結びつく科目だと思います(要点集を1回読んだだけでも変わるくらいですし)。

法律・規則を読み解くときの注意

こんな言葉に注意しながら読んでいくといいと思います。

「〜することができる」「〜するよう努める」「〜しなければならない」
可能か,努力か,義務か,の部分を変えて出題されることは多いです。
「届出」「申請」「承認」「許可」
届出とか申請をしても,それに対して承認とか許可とかが下りなければ○○出来ないよ,ってのはよくある話です。さらにややこしいことに,「承認」と「許可」は違うものらしいです。
「原則」「例外」「特例」
ほとんどの原則には例外がつきものです。「厚生労働大臣の指定したものは…」みたいな感じで,よく例外があります。逆に,「処方せんによらなければ調剤できない」というのは,例外なし規定の珍しい例ですね。
「厚生労働大臣」「都道府県知事」
「誰が」という主語の部分は大切。ちなみに今の厚生労働大臣の名前を言えますか?
「毒薬劇薬」「毒物劇物」
漢字の感じだけで判断してしまうと痛い目に遭います。

慣れてくると,テトリスみたいなパズルゲームをやっているような感覚でサクサクと問題が解けるようになります。(私の場合,危険物取扱者の試験で法律にちょっと触れていたのが良かったのかも)

元の条文に関しては,時間が無ければ見る必要は無いと思います(ただし,要点集などでそれに近い表現に接することは必要)。なお,法庫.comなどのサイトで,一部の条文を見ることが出来ます。