国家試験の簡単な紹介と,対策法の概要
4年制の大学で,薬学の課程を修了していること(詳細は第90回薬剤師国家試験の施行を参照)。ただし,平成18年度入学者以降については,6年(もしくは4+2年…平成29年度までの移行措置)。
3月中旬,年1回
薬局や病院の調剤所における調剤に従事することができる。医薬品等の販売業・製造業においても,管理者などは薬剤師である必要がある。
これらの業務はおそらく将来でも衰えないだろうから,喰いっぱぐれはなくなる(たぶん)。
入学する大学によって,その後の「国家試験対策」の度合いがかなり違います。一般的には,次のような違いが有ると言われています。
授業ではある程度までの内容は扱われるものの,試験対策についてはほとんど無いのが現状です(いわゆる放任主義)。勝手に卒業してもらい,受けたい人は受ければ?みたいな感じです。
大学自体が予備校化しています。入学時からコツコツと勉強を進め,4年次には何回も校内試験や予備校の模擬試験を受験します。さらにそのような大学では,「卒業試験」なるものに合格しないと卒業させてもらえません(=受験資格がもらえない)。(「見かけの」合格率=「合格者数/受験者数」の分母を減らすため?)
どちらを選ぶか(既に選んでしまったか)は,人それぞれですので,出来れば自分に適したほうを選ぶといいでしょう。ちなみに当ウェブサイトの管理人は,国立大学の薬学部に所属していますので,掲載する勉強法も国立大学の学生を主な対象としています。
試験前1ヶ月の休暇があり,その期間の勉強で合格することを想定しています。特に,東大の薬学部生を想定した勉強法です。
約20%の問題が過去問からそのまま出題されることから,過去問を解くことは必須の対策になります。うちの大学では,「電話帳を3周すれば受かる」とまで言われています。というか,時間が無いので,過去問以外のことに手を出す時間がほとんどないといったほうが正確かもしれません。
ただ,科目によっては,いきなり過去問を解いても効率があまりよくないこともあります(特に,法規など)。そのようなことに関しては,個別のページで扱いたいと思います。