東京大学理科一類(@本郷キャンパス)

(最終更新:2001年3月5日)

東大理科一類、マリンさんの投稿です。
貴重な情報ありがとうございました。

「予想点のところは、ものすごく厳しく採点した場合と、ものすごく甘く採点した場合です。
実際の点はその中間くらいではないかと思います」ということです。

1.試験1日目(2/25)

 前日は11時に床につくも2時ごろまで眠れず(!)、眠いまま6時過ぎに起床。普段は駅までバスなのだが今日は贅沢にもタクシーを呼ぶ。8時20分ごろ本郷三丁目の駅に到着し東大のほうへ歩いていくと、噂には聞いていた「行列」(編注:東大の本郷キャンパスの正門側に出来る。向かいの歩道を歩けば全く問題無いはず)ができていた。そこに並んでいると様々なモノ配りの人がやってくるが、とりあえず「東大新聞」と「アメフト部のティッシュ」だけをもらった(ちなみに東大新聞1面の広告は「駿台東大スーパーコース」の宣伝(^_^;)。
 その後すぐ列が動き出し、受験票を見せて入場後、試験場の教育学部校舎へ向かう。まだ試験室には入れなかったが、教育学部の校舎には「受験生控え室」(普段はラウンジらしい)が用意されていて、そこで勉強ができた。
 9時過ぎに試験室に入場。TELさんと同じく、代ゼミの校舎みたい(笑)。視聴覚教室のようなところで、音反射防止の壁(小さい穴がたくさんあいてるやつ)と、立派そうなスピーカーがあったのでちょっとうれしくなる(リスニングがよく聞こえそうだからね)。そして、長い注意事項。「(前略)…。また、解答が終わった場合も、試験を途中で放棄する場合も、試験室から出ることはできません。」試験放棄なら別にいいじゃん(笑)。注意が終わって長い沈黙のあと、試験開始…

国語>いつもどおり第3問から手をつける。げっ、穴埋めなんて過去問であったっけな〜とか思いながら、なんとか解答欄を埋める(25分)。第2問へ。敬語ばっかりの傍線部訳問題だったので、文法をまじめにやらなかったことを後悔。たぶん最後の設問しか合ってない(50分)。第1問へ移るが、文章の最後のほうがよくわからない。とりあえず適当に記述を書き、120字記述が書き終わった2分後に終了。まあ国語は苦手だしいいや、と思う。
 予想:22点〜38点

 昼休み。弁当を食べた後、一人でキャンバス内を散歩。うちの学校からは結構受けに来てるはずなのに知り合いが全然見つからない。20分くらい散策して戻ろうとしたところ、三四郎池の西側のところに、合格発表のときにベニヤ板をはめ込むであろう巨大でかつ長い鉄枠を発見。ここなのか、う〜ん、と思う(なんじゃそりゃ(笑))。

 <数学>国語よりもさらにガンの科目なので、とりあえず標準問題は取りこぼさないように、と思う(-5分)。試験が始まりざっと一通り目を通すとすぐに方針の立ちそうな問題がないので、とりあえず例年簡単な問題が多い第1問から手をつける(5分)。四面体の体積に着目してみるが計算が激しくなり、求めるrがルート2つの中に入ってしまう。とても計算できなかったが、とりあえず計算したフリをして適当な答えを書き、第5問へ(60分)。が、全く分からず第6問へ。またしても分からん(80分)。かなり焦ってきて、とりあえずできそうな第4問の(1)だけを終わらせ、第3問へ。C(t)を出し、2回微分すると単調減少が示せた。やっと1完(120分)。第2問へ。加法定理などで定数を分離してみるが、その後が分からず、いろいろやっているうちに終了。解答速報で5と6が「難」だったので一安心。結局1完3半。
 予想:32点〜53点

2.試験2日目(2/26)

 朝のラッシュを予想して、昨日より少し早めに起床。ぼくにとっては理科と英語が勝負なので今日が運命を決する、と思う。朝の様子は1日目とほとんど変わらず。正門前では応援部が「この試験が終わったら死ぬほど遊んでください」とか言っている。

 <理科>とりあえず全問に目を通すと、化学の第3問の最初が知識問題っぽいので、そこから手をつける(5分)。Iの後半では3行の記述が2つあり、物理選択で記述に慣れていなかったためかなり時間を食ってしまう(25分)。急いでIIに移り、「( )分子が会合」という問題ではとても計算している暇がないので「これは2分子に決まってる!」と思い、計算したフリをして埋める。次の構造決定が終わった段階ですでに40分経過、最終問は飛ばして物理へ(41分)。予定時間より15分オーバーのペースだったので物理を1→2→3の順に超特急で解く。第3問の最後2つは面倒そうだったので、飛ばして化学へ戻る(115分)。第2問はなんと前日にチェックしたケイ素!、だが詳細は忘れている(^_^;。構造式を書きつつもっともらしいことを説明し、IIへ移ると何やらアヤシイ物質が。いろいろな物質を無理やり組み合わせ反応式を書き、第1問へ(138分)。気体問題は直前にかなりやりこんだので取らねば!と思うが、Iは計算がかなり面倒そうなのでとりあえずIIへ。しかし水のイオン積の組みこみ方がよく分からず、Iへ戻る(146分)。もうとても計算する時間がないので立式だけして終了。有機に時間を掛けすぎたのが失敗だったな〜と思う。
 予想:物理43点〜47点 化学:30点

 昼休みは弁当が食べ終わった後、昨日と同様校内の散策。その後、リスニングのために、DuoのCDと過去問が入ったMDを聞く…と、突然鼻血が!室内が暑かったせいか、なかなか止まらずに焦る。なんとか止まったところで入室。そして最後の試験開始。

 <英語>自分の中では最も得意科目なので、途中でまた鼻血が出たりしないように、と願う(0分)。全問を見渡し、要約が短くなっていることを喜びつつ、いつもどおり4→5の順で解く。それが解き終わった頃、リスニング開始。東大お得意の長〜い注意事項。「…(前略)。なお、放送を録音してはいけません。」さすがに録音はしないだろ(笑)。リスニングの最後では”生”の発音問題が。センターで減った分こっちへ来たのか〜、とか思う(75分)。続いて2へ。発明品のところは「computer」で、人と人とのコミュニケーションが減った、などと書いた(90分)。1へ移り、要約は最後の一文をまとめ、いよいよ最後の段落整序(100分)。20分あるから余裕だろうと思うが、全然分からん。結局最後まで悩みつづけるが、最初と最後しか合ってなかった(120分)。とりあえずは全科目終わったことにホッとする。
予想:75点〜90点

 解答速報は一応もらい、南北線の東大前駅から帰る。東大前というくせに、赤門からはかなり遠かった。もうアタマもカラダもくたくた。

 結局合計では200点〜250点くらいでした。ただ、センターがかなり悪かったので、可能性は五分五分といったところでしょうか。しかし、大きなミスをすることもなく自分の実力を全て発揮できたので、結果はどうであれ今は満足しています。これでダメなら実力不足ということですからね。

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