(最終更新:2001年2月18日)
初めての入試のセンター試験。高校受験の悪夢再び!?
この日、午前は学校があった。その後家には帰らず、まずは試験場の下見へ行く。JR六甲道駅を降りて、ひたすら山を登りつづける…。少し迷いはしたものの、2年の夏休みに「大学調べ」で一度着たことのある道。大した苦も無く到着した。所要時間約30分。 工学部の建物の入り口には張り紙がある。「試験室の下見は出来ません」と。試験室と受験番号の対応表があったので、とりあえずメモしておく。ふむ、3階の教室ね。2階で渡り廊下を渡らなければ行けないのは注意。メモはとりあえず終わって、周りを見渡すと祖母らしき老婆を連れたお坊ちゃんが。「はは〜ん、これは某私立N高校かな」とステレオタイプに満ちた思いを抱きつつ山を降りることに。 帰りは別の道を通ってみることに。駐輪場を通りぬけて、狭い道を降りていく。意外にまっすぐ続いている。そのまま1回も曲がらずに、駅に帰還。所要時間20分。「明日からはこの道で行こう」と決心したのは言うまでも無い(笑)。 会場の神戸大学は家から普通に行くと2時間はかかるという辺鄙なところ(いや、私の家が辺鄙なだけか…)にあるので、六甲道から快速で1駅のJR芦屋駅の近くにある祖母の家に泊めてもらうことに手配していた。祖母の家に到着すると、やはりと思ってはいたものの、過剰なもてなしが待っていた。御菓子はたっぷりと用意してあるし、書斎は開放してくれていたし(これは非常にありがたかった。静かだし集中できる)、晩御飯はホテルのレストランでフルコースだし(腹がもたれるっちゅうねん)…。 書斎では簡単な勉強に終始する。エンカレッジE1の2月号がメイン。文法・整序問題だけで構成されている。あとは地理の図表の通読。2年間も使っているとさすがに見なれたページばかりだけど、通読すると知識が整理されていいかもしれない。数学は基本的な公式だけを見直した。 夜になって、気がつくと自分の手がプルプルと震えているではないか。こんなのはシューティングゲームのラスボスが倒せそうな時…じゃなくて、高校入試以来だ。(そういや高校入試の時は1時間目の国語の時はすごく手が震えていて、名前すらろくに書けなかったっけ…。それを1日中引きずって、終わってみれば500点満点の試験で400点くらいしか取れなかった。普段のテストでは平均点約470点なのに。ここまで書いてしまったからもう少し書こう。高1の数学の学年末では、問題が全然解けなくてこれまた手が震え出して、円が描けない。円が六角形になってしまう。点数は、54点(ちーん)。先生には「この点数は理解に苦しむ」とまでコメントされるし…。ともかく一度狂った歯車は簡単には修正できないということだろうか…。長い括弧はここまで。) そういう不安な気持ちもあってか、友人に送ったメールは総計9通。親指が疲れる……。 |
朝目が覚めると、昨日とは打って変わって緊張感は全く無い。いつもの模擬試験や学校の試験と同じように、朝食時にコーヒーを飲む。祖母は「パンもう1枚どうや?」と勧めてくるが、慣れない量を食べると腹を壊しそうだったので1枚に留めておく。冷蔵庫に入っていた缶コーヒーをもらっておく。 遅刻するのだけはマズいと思い、朝8時に家を出発する。近くのコンビニで【おにぎり×3+500mlペットのお茶】といういつものメニュー、それに加えて間食用のキャラメルを買って行く。駅につくとすぐに快速が到着。今日はついているなと思いつつ乗りこみ、ちゃんと(寝過ごさずに、という意味)六甲道で降りる。駅前ではN予備校と某不動産がそれぞれカイロと下宿年間を配っていた。とりあえず両方もらっておく。 スタスタ山を登っていく。無論前日の帰りの道を登っていくのだが、誰もいない。不安な気持ちはあったが、無事会場に到着した。時計を見ると…8時35分。早すぎ(ちーん)。それでもかなりの人が外で待っている。控え室は満タン。みんな物好きだなぁ…。 しばらく待っていると、試験室の前まで移動してください、ということなので移動を開始する。親しい友人で同じ部屋にいたのは2名ほど。結構ありがたい。で、会場の案内図にしたがって、部屋の前と思われるところまで来る。見当たらない。よく見渡してみると、階段上向きの矢印がある。「おかしいな、3階のはずなのに…」とは思うものの、誘導に従って階段を上がってみると…あった。これはどう表現したものか、3.5階、つまり3階と4階の間の踊り場に入り口がある。しかもそのドアがボロそうな見た目。倉庫の中で試験を受けさせられるのかと冗談で言い合っていた。 倉庫という表現はあまりにも大学側に失礼だったかもしれない。中に入ってみるとゆうに100人は収容できる大教室だった。自分の席を探して座る。番号は7830B、あっているな。(ここで少しハプニングがあったのだけどネタにするほどでもないかな。筆箱が少しの間見つからなかったのだ。前日あれだけ確認したはずなのになんで無いんや!今からじゃ買いに行けへんぞ。隣に借りるか、どうしようか…とパニクッていたら、見つけた。鉛筆が折れないように、と書類ケースの中に筆箱を入れていたのだ。ここから得られる教訓⇒慣れないことはやめておこう。) 長々とした説明があって、そのあと写真シールを貼る。端っこがちょっと折れてシール同士がくっついた。まあいいか…。その後問題冊子とマークシートが配布される。テレビでよく見ていた、1人1人置いて回る、という方法。いやぁ、楽でいいねぇ(笑) <1時間目:英語>問題を見渡してみると最初の部分が変わっている。単独の発音問題が無くなって文中の強勢が増加。また、文整序問題が2題へ増加。それ以外は傾向が変化していないと知って安心する。(あとで友人と話していると「メチャクチャ変わっとったなあ」とか言うが、これくらいの傾向変化は当たり前なのではなかろうか)1番力を入れたのが大問6。練習でも必ず数問間違えていた分野だけに、本番は満点を狙っていたのだが、……わからん(涙)。 昼休みは友人と地理の確認をしていた。これが効いたのかどうかは分からないが、私はその一緒に確認していた友人(文系)よりいい点数を取ってしまった。ともよ、やすらかに(FF6より。分かる人には分かるセリフ)。教室の外に出されてから、何故か数人で集まって答え合わせ開始。自分がビジュアル読解で間違えて別の動物の足跡を選んでいたことが判明(ち〜ん)。 <2時間目:地理>傾向に大きな変化は無し。前から順番に解いていく。大問2の国際関係は苦手な分野だったが、それに相応しい点数を取ってしまった。6/20点(ち〜ん)。大問3〜5は満点だったのに…。 <3時間目:数学I・A>サクサク解いていく。40分で終了。よっしゃ満点! <4時間目:数学II・B>サクサク解いていく。40分で終了。よっしゃ満点!と思いきや、扇形の面積を求める時に半径を掛け忘れ、6点焼失(ち〜ん)。後でベクトルの計算ミスも発覚。2点だったからいいけど。 帰りしは雨風で大変だった。友人に「バスに乗って帰ろう。裏道があるで」といわれるので、そのままついていく。バス停に到着。バスが到着。満員…(ち〜ん)。結局は歩いて帰ることに。しかも裏道やったからかなり遠かったし。明日は何があろうとも自分の発見した道で帰ることを決意。 祖母宅に到着して、コートや他にぬれたものを部屋の中に干す。ストーブをたいていたのでなんとか乾いた。かばんのポケットに入れっぱなしだったPHSもなんとか無事だった。 |
前日の教訓を活かして、今日は少しだけ遅く出ることに。出発前に近所のコンビニで昼食と一緒に新聞を買ってくる。地理の自己採点開始…大問1は17点:よしよし。大問2は6点(ちゅど〜ん)。しかしその後は全部満点。計83点。この時点で公民を受験しないことを決意。7点も上がるとは思えないし。 この日は祖母の家からも撤収しないといけないので、全ての荷物を持って山を登る。しんどい……。会場についたときはもう汗だく。冷えて寒かったっちゅうねん。⇒荷物は最小限度に留めておこう。 <1時間目:国語I・II>難しい。特に古文。問題文は難解だし、何?あの文学史は(結果から言うと山勘で当たっていた(核爆))120点くらいだろうと決めつけて、理科での挽回を決意する。(しかし、恐るべきマークテスト。なんと結果は151点!!!!これぞまさしくマークシートの奇跡。感謝感謝…(誰に?)) <2時間目:生物B>をを、簡単簡単…。考察問題は多いけど、理系で2次も生物が必要なものとしてみれば朝飯前。また、大問3の図はK先生の図と全く同じ。満点を確信する。(⇒結果は92点(ち〜ん)) <3時間目:化学B>1問を除くと朝飯前の問題。残りの1問とは…「次のうち濃硫酸や濃硝酸と反応する時に不動態を形成するのはどれか」文系でも誰でも出来るようなこの問題。何故か私は分からなかった。「あてにされるお不動さん」という語路合せで覚えていたのだが、その「あ」が思い出せない。アルミか、亜鉛か……。悩んでいると、天声ともとれる担任のS先生の声が鳴り響く。「亜鉛・鉄・ニッケルが……」もちろん亜鉛を選択しましたとも(アホ)。⇒結論:あてにすんな語路合せ。そして結果は、予想と寸分の狂い無く、97点(ち〜〜〜〜ん)。 公民は受験せずにそのまま帰ることに。物理選択の友人曰く、「満点取れて当然」と。羨ましいなあ…。(このせいで理系の平均点があまり下がらなかったのはあまりにも有名な話) 家に帰って、夜、予備校のホームページの解答速報で国語の答えあわせをして大喜びしたのはいうまでもあるまい(笑)。 |
教科 | 点数 | コメント |
英語 | 172 | うーん、去年は195なのに…。得意科目から英語を外そうか。 |
地理B | 83 | 自己ベスト。ちなみにTELの父は82点。負けたら何を言われたことか |
数学I・A | 100 | ほっとした |
数学II・B | 92 | 扇形の面積で半径を忘れて6点失ったのがすごく痛い |
国語I・II | 153 | 難化傾向の中でこの点数は非常に満足 |
生物IB | 92 | 満点と豪語していたわりには… |
化学IB | 97 | あてにすんな語路合せ(涙) |
総合(800) | 697 | あと1問何かあっていれば大台だったのに |
英数理(500) | 461 | 後期の足きりは大丈夫でしょう |
理大A日程(800) | 711 | たぶん通ったでしょう |
東京理科大学理工学部応用生物科学科A日程⇒合格! 東京大学理科二類前期日程⇒足きり通過! 東京大学理科二類後期日程⇒足きり通過かな…?という以前で終わってくれればいいのだが。 |